|
マイナスイオンの私たちの身体への生理的な効果や影響は、なかなか目に見えづらく、わかりにくいですね。「心地よい」とか「気持ちいい」などの指標も主観的なことが多く、実際はどうなのか、と言う部分が見えにくい点も上げられます。
ここでは、マイナスイオンを使用しているエアコンや毛布など、様々な製品を使って、実際に私たちの身体にどのような影響を与えているのかを、実験してみました。菅原研究所が今まで行ってきた実験や研究を分かりやすく解説していきます。数字やデータで見る、「気持ちよさ」や「快適さ」は分かりやすいですね。「マイナスイオンは実際どうなの?」こんなあなたの質問や疑問にずばりお答えしましょう!
|
|
|
|
|
|
マイナスイオンを利用した、カビなどの微生物の殺菌増殖抑制などの技術が、業務用として使用されていることは前章で述べました。では、実際の私たちの生活空間でのダニなどの微生物に対する効果はどうなのでしょうか。
現在、アトピーやアレルギーといった症状は、治療の決定打がなく、なかなか治りづらい症状になっています。このアトピー症状の直接の引き金となっているアレルゲンで大きな割合を占めているのが、ダニです。生活空間に住むダニなのです。
東京目黒の中山皮膚科クリニック(中山先生)では、部屋のカーペットをはがし畳をフローリングに変え、椅子やソファも布や皮などのダニが寄りつくものからビニール製に変えるなどの、徹底した室内のダニ対策で、有効率93%という高い率でのアトピー症状の改善に成功しています。部屋うちからダニを退治することによって、アトピーの症状も軽減される確率が高いといえそうです。
|
|
アトピーなどのアレルギーは、戦後ここ数十年で一気に増加しています。これは、今の高気密省エネ型の住宅に起因する部分も多そうです。
昔の木造の吹き抜けの家では、部屋うちにマイナスイオンが豊富に風とともに取り込まれたり破砕されて発生していましたが、現在のマンションや戸建てなどの密閉型の住居ではどうしても換気が悪く、電気製品やタバコなどがこもりプラスイオンが室内に多くなりがちです。ダニはこうしたプラスイオンの多い環境で多く増殖すると考えられるのです。
|
|
|
|
今回は、実験室ではなく、私たちがふつうに暮らす居住空間にマイナスイオン発生式のエアコンを取り付け、4ヶ月間にわたって、部屋うちのダニの数を採取比較してみました。
|
ダニ採取居住室内種別
|
|
毎月各部屋の決まった家具から、ダニを採取し、カウントすることによってダニ数の増減を見ました。室内では、マイナスイオン環境の部屋では、エアコンに取り付けられたマイナスイオン発生装置を一日8時間使用してもらい、風痛のエアコンのコントロール群との部屋の比較を行いました。 |
|
インテリア品目平均ダニ数の季節変動
|
|
結果を見ると、マイナスイオンエアコンでのマイナスイオン環境にあった部屋うちで、通常の部屋に比べて有意な差でダニ数が軽減していることがわかります。
マイナスイオンをかけていることにより、室内のダニの数がマイナスイオンでない部屋よりも少なくなっている、というこの結果は、マイナスイオン環境がアトピーなどの症状軽減に有効に働く可能性を示すものです。
|
|
現在の私たちの生活では、夏場や冬場のエアコンはもう手放せないものになっています。しかし、その分、空気に気をつけないと、プラスイオンの多い環境を作り出してしまう危険もはらんでいます。マイナスイオン付きのエアコン、というのは私たちが一年を通じて意識することのあまりない室内の空気環境をマイナスオン化してくれる、すばらしい家電製品だといえるでしょう。
上手に日常生活にマイナスイオンを取り入れたいものですね。
|
|