レギュラー番組/菅原明子の「エッジトーク」

●ゲスト---石川拓治さん『奇跡のリンゴ』著者
≪放送日・2008年10月15日(水)・10月22日(水)23:00~23:30・ラジオ日本≫


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今年もリンゴが旬を迎える季節になりました。リンゴという農産物は年に10回以上も農薬を散布して、病害虫の駆除に膨大な手間をかけなければ収穫できません。

ところが、青森県の岩木山のふもとで、農薬も肥料も、そして機械も一切使わずにリンゴを育てている生産者がいます。ほかの作物はともかく、リンゴばかりは農薬を使わずに栽培するのは絶対的に不可能――。そんな通念を覆した、木村秋則さんです。

木村さんは10年近くにもわたって、無農薬・無肥料でのリンゴ栽培を追い求めました。その間、収入は途絶え、家族の生活は雑草すら食べなければ生きていけないほど貧困のどん底に。とうとう、自らの死を決断する際まで追い詰められました。

そんな木村さんの半生と、この世の常識ではあり得ない「奇跡」にいたる格闘の日々を丹念に取材し、誠実な筆致でまとめたノンフィクションライター、石川拓治さんが今日のゲストです。書名は『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)。

「はじめてお会いした瞬間に魅了されてしまった」という木村さんのお人柄や、ただやみくもに試行錯誤を繰り返したのではなく、畑の土や虫、リンゴの木の様子を仔細に観察し、そこから仮説を立てて実験をしながら無農薬・無肥料栽培を立証していった科学的な発想法・問題解決法について、たっぷりとお話をうかがいました。

収録中、青森の木村さんと電話がつながり、直接お話をすることができました。お顔は見えず短い時間のお話でしたが、ひとつのことをやり遂げた人の大きさと温かさがしみじみと伝わってきた、その声と言葉が忘れられません。

お話の続きは、10月15日(水)・10月22日(水)23:00~23:30・ラジオ日本「菅原明子の『エッジトーク』でどうぞ!